幼稚園の頃は両親の仲はよかったような気がする

幼稚園の頃は両親の仲はよかったような気がする
小学校になってから家庭崩壊して最後は父親が自殺した
2年生の頃から仲が悪くなったみたいで家の中では喧嘩ばかり
食事時はずっと口喧嘩が続くので夕食の時間が苦痛だった
金曜日だけは夕食時にドラえもんを見ることができたので幸せだった
3年生の頃はもう完全に家庭は崩壊状態で両親は常に喧嘩ばかり
自殺する日の前日、父親が「駄目だ、俺にはこの子は殺せないよ」と泣きながら俺を抱きしめた
よくわからないがあそこが限界点だったのだろう
翌日、父親がいきなり包丁を振り回し暴れだした
母親が逃げろというので必死になって逃げ出して
玄関で揉みあってそれでもなんとか逃げ出した
父親は包丁で自分の胸を刺して飛び降りたらしく
その死体が毛布かけられて周りは半径一メートルくらい血が広がってた
家の玄関を開けて入ると床、壁、天井とあたり一面に血が飛び散っていた
無理心中を図って結局最後は一人で死んだらしい


当時は父親嫌いだったから死んでよかったとしか思わなかったが
今になって思うと父親は必死で働いていて家族を養っていたのに
家庭では専業主婦で世間知らずの母親との理不尽な喧嘩ばかり
それでも父親は決して暴力だけは振るわず最後の最後で暴発してそれでも最後は自分一人で死んだ
だったら最初から自分一人で死ねよとは思うがもう限界だったのだろう


その後も母親は働かずに専業主婦で余裕な生活ができるほどの遺産があったわけだが
こうしてみると父親の人生はなんだったのかと疑問に思うようになった
精神を病むほど働いてそれに相応した地位と収入と資産があったわけだが
その遺産は専業主婦の妻と子供が何の感謝もなく食いつぶしていく
自分が社会人になってようやくその事に気がついた