高校のときの朝、親に言われていつものように

高校のときの朝、親に言われていつものように
新聞受けに新聞や手紙を取りに行ったら
中に俺宛の封筒が入っていた。
白い封筒。ハート形の封止め。
そして綺麗な女性の文字で「喪男くんへ」。
間違いない、ラブレターだ。
生まれて18年、女の「お」の字も無かった俺に
ついにラブレターが来たんだ。
ドキドキしながら俺は、急いで部屋に入り
それを開けて読んだ。
中にはこう書いていた。
喪男くんが女の子にモテなくても、
お母さんは喪男くんのことが大好きだからね。 母」
この日、俺は県外の大学を受験することを決意した。