学生時代、万引きで捕まったんだよね。

学生時代、万引きで捕まったんだよね。本屋の店員に。
別室に連れてかれて、店長と保安担当に囲まれた。
初犯だったから警察沙汰にはならんと踏んでたから、べつに怖くもなかった。
しばらく説教されてたら、保安課長が
「何でそんな平然としとるんや。反省の気持ち無いやろ」ってキレてきて、店長が
「ご両親に申し訳ないと思わんのか」とか言った。
親にすまない、って。熱い人だな、よく素面でそんなこといえるな、と思って、一芝居打った。
怖くなったフリして上目使い、洟すすって足がくがくさせる。んで「ごめんなさい」。
反省文書け、っていわれたから、我儘を言って私学にいれてもらったのに親に申し訳ない。みたいなウソこいた。
もち、ずっとビビったフリは忘れない。書き終わった後、唇かんで、顔伏せて袖で目をぬぐう。
店長が読み終わった。「親御さんは働いてるのか」まあ気になるわな。
「母が働いてます」「お父さんは」「病気で辞めました」「そうか」
それ以上聞いてこない。いい心使いだ。でも騙されてるよアンタ。それが狙いなんだし。
住所氏名電話番号学年クラスに、全て嫌いな先輩の個人情報で埋めて提出。拇印は無しだよラッキー。
で、また説教。これで帰れる、スタイル変更。
うつむいて無反応だったのを、段々目を合わせて相槌をうつ。これで印象がプラスに変わるだろ。
最後にもっかい泣いたフリ、ただしガクブルは無し。「ごめんなさい。ありがとうございます」
本はそのままくれるらしい。店長サンクス。で放免。
電車の中でくれた本を読む。そして思った。
あの店長、絶対出世しねえな、と。

うちの会社の社長から聞いた話

うちの会社の社長から聞いた話
社長の知人がプレス工場で働いて、やはりその人も機械に手を挟まれ
右手首を無くしたが、会社は雇用し続けていたのだが・・・
その人が入社希望の人達の為に会社案内の中で作業をやって見せている時に
今度は左手首が潰れた


入社した人は居るのだろうか・・・
それは知らない。

なあ、お前と飲むときはいつも白○屋だな。

なあ、お前と飲むときはいつも白○屋だな。
一番最初、お前と飲んだときからそうだったよな。
俺が貧乏浪人生で、お前が月20万稼ぐフリーターだったとき、
おごってもらったのが白木屋だったな。
「俺は、毎晩こういうところで飲み歩いてるぜ。金が余ってしょーがねーから」
お前はそういって笑ってたっけな。


俺が大学出て入社して初任給22万だったとき、
お前は月30万稼ぐんだって胸を張っていたよな。
「毎晩残業で休みもないけど、金がすごいんだ」
「バイトの後輩どもにこうして奢ってやって、言うこと聞かせるんだ」
「社長の息子も、バイトまとめている俺に頭上がらないんだぜ」
そういうことを目を輝かせて語っていたのも、白○屋だったな。




あれから十年たって今、こうして、たまにお前と飲むときもやっぱり白○屋だ。
ここ何年か、こういう安い居酒屋に行くのはお前と一緒のときだけだ。
別に安い店が悪いというわけじゃないが、ここの酒は色付の汚水みたいなもんだ。
油の悪い、不衛生な料理は、毒を食っているような気がしてならない。
なあ、別に女が居る店でなくたっていい。
もう少し金を出せば、こんな残飯でなくって、本物の酒と食べ物を出す店を
いくらでも知っているはずの年齢じゃないのか、俺たちは?


でも、今のお前を見ると、
お前がポケットから取り出すくしゃくしゃの千円札三枚を見ると、
俺はどうしても「もっといい店行こうぜ」って言えなくなるんだ。
お前が前のバイトクビになったの聞いたよ。お前が体壊したのも知ってたよ。
新しく入ったバイト先で、一回りも歳の違う、20代の若いフリーターの中に混じって、
使えない粗大ゴミ扱いされて、それでも必死に卑屈になってバイト続けているのもわかってる。
だけど、もういいだろ。
十年前と同じ白木屋で、十年前と同じ、努力もしない夢を語らないでくれ。
そんなのは、隣の席で浮かれているガキどもだけに許されるなぐさめなんだよ。

先日子供の授業参観に行った。驚いたことに性教育だった。

先日子供の授業参観に行った。驚いたことに性教育だった。(小1)
黒板に男の子と女の子絵がはってあった。先生がその子達のパンツを
ぬがすと、ちゃんと性器も書いてある。歓声をあげる子供達に先生が
はずかしいのはこの子達で君達じゃないよ。と諭す。
先生が男の子性器を指してコレは何と言うのと聞いた。子供達はチンチン
と叫ぶ。先生が本当の名前知ってる、子供達が答えられないでいると
唯一父親で来てた人に先生が尋ねた。彼は、冷静にペニスです。と答える。
次は女の子の番だ。もちろん子供たちが正式名称を答えられるわけがない。
すると先生は私を指名した。私も冷静にアナルです。と言った。
先生が苦笑して、アナルはお尻の穴ですね。ワギナっていいます。と言った。
お尻の穴という言葉に子供たち大爆笑。つられて、父兄も失笑。
私は穴があったらもぐって蓋をしたいぐらいだった。
目の前が真白で、頭カラッポ、アナルという3文字がクルクル回って授業は終った。
本当死にたかった。子供はわけわかんないみたいで全然元気だ。
それだけが、救いだ。もうみんな忘れてくれたかな。

ジェンガって文明みたいだよな

俺たまに思うんだ
ジェンガって文明みたいだよなって
元々あるものを積み上げて高み高みを目指すんだけど
だんだん資源は少なくなり、バランスも危うくなっていく
皆で破滅に向かう遊びなんだよ