カタヌキの達人

ガキの頃 近所の縁日でカタヌキの達人なるおっさんに出会いました


酒焼けした布袋さまみたいな顔の五十くらいのおやじでしたが
いやーすごかったす おっさんの技
カタ菓子砕け散るんじゃねーかと思うよな勢いでガッスガスガスガス
突きまくってたちまちカタ抜き成功!銭ゲトー!うおお!
伝授してもらったコツによるとカタ菓子は強く速く正確に突かないと
粉地の中の堅い粒がグラグラうごいて勝手に割れはじめるのだ とか
俺もおっさんのマネをしてつついてみたがまるでカタを抜けなかった


そして20年後 ツアーで入った新横浜ラーメン博物館
なつかしの再現屋台の隅にカタ抜き屋をみつけ 冗談でオヤジの技で
ガスガスとカタを刺していたら ストンと抜けてしまった


周りでみてた連れや子供たちの大歓声 「達人かよ!」とよばれ
ただただ照れ笑い


ああ、おっさん・・あんたの継承者にされちゃったyo!!


ちなみに賞金ではなく駄菓子の詰め合わせを贈呈された・・